使用頻度の低いキーの使い道
- 河﨑 聡
- 2024年8月21日
- 読了時間: 1分
1.右手の小指(以下R5)奥のFis

2.右手の親指(以下R1)一番奥のAs

これらのキー、使ってあげていますか?
この2つのキーの使い道を譜例を挙げて考えてみます。
1.R5,Fis
遠くて重たくて、このキーに馴染みのない人には不要だと思われるかもしれません。
明るくなりやすいFis音をこのキーで取るだけで少し落ち着きやすくなるので、私は内声での採用率は高めです。
そして、なにより

この音順のR1のスライドを回避するために有効です。
よく出てくる音順なので私は使用率の高いキーです。
2.R1,As
低音F-Asが隣り合っています。

片道の際はR5のスライドでなんとかしてしまいますが、実際の譜例として

このように早く往復する場合、R5スライドが連続すると精度が落ちノイズが入る可能性が上がるのでR1を採用します。
今回紹介した2つのキーをどちらも使用すると運指が繋がるソロが
A.Dvořák - Symphony No.9
の第一楽章に出てきますので探してみてください。